黒色樹脂基板

黒色樹脂基板によりバックグラウンドノイズを大幅に低減させました。

黒色樹脂基板

3D-Gene®チップ基板は見た目も特徴的な「黒色樹脂基板」を採用しています。DNAチップは発現量読みとりの際に励起光としてレーザーを照射し、プローブ部分の蛍光を検出します。ガラス基板をはじめとする一般的な基板はごく微量ながら蛍光物質を内在しており、励起光により自家蛍光を発してしまいます。これが検出の際のノイズとなり、データの品質を低下させる要因として問題視されてきました。
東レでは、基板材質を合成樹脂に変更するとともに自家蛍光吸収色素を加えた「黒色樹脂基板」を開発しました。この技術によりシグナル読みとりの際のノイズを低減して安定した読みとりを実現するとともに、これまでノイズに埋もれていた低発現遺伝子の検出が可能になりました(下図)。

ノイズレベル比較

ノイズレベル比較

※ このサイトに掲載している製品写真は日本で販売しているタイプのものです。